自賠責保険と任意保険で成り立っている自動車保険。まず自賠責保険ですが、クルマを運転していて他人をケガまたは死亡させた場合のみと利用できる状況が限定されています。
補償基準に関しても、被害者に対して最低限の対人補償のみとなっています。詳細な内容は以下で確認してみてください。
自賠責保険の補償範囲 | ||
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補償内容 | 補償額 | |
ケガ | 治療費、書類代、休業損害、慰謝料 | 最高 1,200,000円 |
後遺傷害 | 休業損害、慰謝料等 | 最高 40,000,000円 |
死亡 | 葬儀費、休業損害、慰謝料 | 最高 30,000,000円 |
自賠責保険で補償できるのは上記内容のみです。補償額に関しても少ないため、実際に後遺傷害を伴うケガや死亡させてしまった場合には、自賠責保険だけでは賠償責任をすべて精算することは不可能です。
任意保険は対人補償・対物補償・障害補償・車両補償と万能に感じますが、じつは保険が適用しないケースも稀にあります。
また、任意保険には「対人賠償保険」「対物賠償保険」「搭乗者傷害保険」「人身傷害補償保険」「自損事故傷害保険」「無保険車傷害保険」「車両保険」の組み合わせでできています。
自動車保険に加入するときには各保険の補償内容を取捨選択し、補償額を細かく設定します。結果的に保険料金をおさえるために大事な補償内容が抜けてしまっている、または補償額が少なくしまっていることがあります。
まずは、任意保険が適用されない基本的な内容について見て行きましょう。
運転者が故意に事故を起こしたような場合は、すべての保険が支払われません。
年齢制限や家族限定といった条件や特約に違反した場合は、基本的には保険が支払われません。
クルマを買い替えた場合や用途変更、走行距離オーバーをした場合、保険会社での手続きをする必要があります。連絡していない場合は基本的に保険金が支払われません。
事故から60日以上が経過して連絡をしていない場合は保険金は支払われません。
無免許運転や飲酒運転、麻薬などを使用して正常な運転ができない場合で事故を起こした場合は、「対人賠償保険」「対物賠償保険」以外の保険金は支払われません。違法な運転行為なので搭乗者や車両を保護する「傷害保険」「車両保険」は認められませんが、被害者の救済処置として「賠償保険」のみは使えます。
運転者の父母、配偶者、子供が被害者となった場合は、「対人賠償保険」「対物賠償保険」は支払われません。「賠償保険」は他人に対する保険なので、家族には支払われないということです。
自分が所有している家やガレージ内で発生した損害に対しては、「対物賠償保険」支払われません。
上記の自然災害による損害に対しては、「対人賠償保険」「対物賠償保険」「無保険車傷害保険」の保険金は支払われません。
上記の自然災害による損害に対しては、すべての保険に関して保険金は支払われません。
上記のような暴動による損害に対しては、すべての保険金は支払われません。
以上のように条件では基本的に保険は支払われません。保険会社によって細かく明記されているので、保険加入時にはしっかりと確認してください。
交通事故でクルマが損傷した場合に修理費として利用できる車両保険。この車両保険には、補償内容や保険料によって「一般」「エコノミー」「限定A」「エコノミー+限定A」という3タイプがあります。
一般的に車両保険は保険料が高いものですが、クルマどうしの事故に限定した「エコノミー」や停車時に限定した「限定A」など、補償内容を絞ったリーズナブルなプランもあります。それぞれ補償内容が違うので確認してください。
タイプ別の補償内容 | ||||
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一般 | エコノミー | 限定A | エコノミー+限定A | |
単独事故 | ○ | × | × | × |
他車との事故 | ○ | ○ | × | ○ |
当て逃げ | ○ | × | × | × |
台風・洪水 | ○ | × | ○ | ○ |
火災・噴火 | ○ | × | ○ | ○ |
盗難 | ○ | × | ○ | ○ |
落書き | ○ | × | ○ | ○ |
いたずら | ○ | × | ○ | ○ |
上記のように車両保険と言っても内容はさまざまです。自動車保険は基本的に自然災害による被害に保険が支払われませんが、車両保険「一般」「限定A」「エコノミー+限定A」に加入することで保険が支払われます。
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