自動車保険には大きく分けて自賠責保険と任意保険の2つがあります。
自賠責保険とは、四輪車・二輪車問わず、原付からトラックまで車両は絶対に加入しなければいけない保険で「強制保険」とも呼ばれます。新車・中古車問わず購入時に保険加入費用が諸費用に含まれる場合がほとんどです。
任意保険とは、名前のとおり任意、加入するか加入しないかはクルマの購入者にゆだねられます。
自賠責保険だけでも法律上は問題ありませんが、自賠責保険だけでは事故を起こしたときに賠償額が不足する場合が多く、一般的には加入するのが当たり前となっています。
自賠責保険とは、交通事故による被害者へ賠償金を支払うための保険です。賠償額は以下の通りです。
しかし、実際に交通事故で被害者が死亡または重い後遺傷害が残った場合、1億円や2億円といった非常に高額な賠償金が発生することも多々あり、自賠責保険だけではカバーできません。残りの賠償金額については自己負担となってしまいます。
自賠責保険 | |
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死亡 | 最大3000万円 |
障害 | 最大120万円 |
後遺症 | 最大4000万円 |
任意保険の賠償内容
もし人身事故を起こしてしまって数億円の賠償義務が発生した場合、とても払えるものではありません。1つの事故で人生を棒に振ってしまわないために用意されているのが任意保険というわけです。任意保険の基本的な役割は、自賠責保険だけでは補償できない金銭面の補填です。
実際に日本を走っている自家用車の8割以上は任意保険に加入しています。任意保険がなくてもクルマは運転できますが、もしもの時のために任意保険に加入するのは社会のルールです。
そんな任意保険は大きく分けて「賠償責任保険」「傷害保険」「車両保険」という3つのグループにわけることができます。賠償責任保険というのは、事故によって人や物を傷付けてしまった場合に相手を守るための保険です。具体的には「対人賠償保険」「対物賠償保険」がそれに当たります。
2つ目の傷害保険は自分や同乗者に対する保険で、事故などで自分や搭乗者がケガや死亡してしまった場合に支払われる保険です。具体的には「搭乗者傷害保険」「自損事故保険」「無保険車障害保険」「人身障害補償保険」が当たります。
3つ目の車両保険は、自分のクルマに対する保険で、事故で自分のクルマが破損した場合の修理費を補償する保険です。これは「車両保険」のみが該当します。それらの補償内容については、任意保険の保養内容についてページを参考にしてください。
7種類の任意保険 | |
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賠償責任保険 | 対人賠償保険 対物賠償保険 |
傷害保険 | 搭乗者傷害保険 自損事故保険 無保険車障害保険 人身障害補償保険 |
車両保険 | 車両保険 |
自賠責保険と任意保険からできている自動車保険。この2つの保険で実際に補償される内容や事例を解説します。事故によっては自賠責保険のみで補償される場合もありますが、基本的には任意保険に頼ることになります。
自賠責保険で賠償できるのは、人身事故による死亡3000万円、後遺傷害4000万円、ケガ120万円です。
そのため歩行者や自転車との軽い接触で治療費などの賠償額が120万円以内のケース、クルマどうしの事故で相手車両にキズがなく、なおかつ治療などの賠償額が120万円以内なら自賠責保険のみでカバーできます。
それ以上の賠償額が発生する場合には個人負担になってしまいます。またクルマの修理費については自賠責保険の対象外なので、クルマどうしの事故で修理費が発生する場合も自己負担となってしまいます。
任意保険の賠償責任保険に加入すれば、人や物を傷付けてしまい120万円以上の賠償責任が発生した場合でも全額または大部分を保険でまかなうことができます。賠償責任保険は被害者を守るうえで必要不可欠なものです。
また傷害保険に加入すれば、運転者や同乗者の死亡やケガにも保険が支払われます。車両保険に加入すれば事故によるクルマの修理費も保険でまかなうことができます。
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