新車と中古車には、それぞれメリット・デメリットがあります。単純に新車は高いけど新しい、中古車は古いだけで安いというだけではありません。そこで、新車と中古車の違いをまとめてみました。
新車ならサンルーフや電動ドアといったメーカーオプションを付けることができます。もちろん新車だからキズや凹みもありませんし、最初のオーナーというステータスもあります。
中古車には完成した車両を買うわけなので、メーカーのラインで取り付けるようなメーカーオプションを追加することはできません。もちろん中古車なので、キズや凹みがある場合もあります。
当然ですが、中古車の車体価格は新車よりも安くなります。どれくらい値段差があるかというと、新車のミニバンを購入する金額で、中古車ならワンランク上の高年式なラグジュアリーミニバンが購入できます。ただし、あくまでも中古車です。
購入時の税金については、新車・中古車ともに自動車税と自動車取得税、自動車重量税を支払う必要があります。
この中で値段が変わるのが自動車取得税です。車両価格に対して一定の税率がかかるので、安価な中古車の方が安くなります。さらに車両費用50万円以下なら無料となります。
※自動車取得税額は上記のパーセンテージの車両価格に普通車なら3%、軽自動車なら2%かけた金額。
しかし、エコカー減税対象の新車なら自動車取得税や自動車重量税が100%減税、無料になる場合があります。
[参考] 自動車取得税・自動車重量税が100%減税になるクルマ一覧
これらを考慮するとエコカー減税対象車ならば新車、エコカー減税対象車以外なら中古車の方が得と言えます。ただし、エコカー減税には期限(取得税は平成27年3月31日まで/重量税は27年4月30日まで)が設けられています。
続いて車検ですが、新車の場合は必ず取得費用が発生しますが、中古車で車検が残っていれば車検費用はかかりません。ですので、中古車の場合は車検の有無によっても諸費用が大きく変わります。
結論としては、諸費用が安いのは車検が残っている中古車が一番、次にエコカー減税対象の新車、車検が残っていない中古車、エコカー減税対象以外の新車という順になります。
例1) 新車(エコカー減税100%対象車) トヨタ ノア HYBRID G 7人乗り |
|
---|---|
車体価格 | 3,054,857円 |
税金・諸費用 | 141,327円 |
合計 | 3,196,184円 |
例2) 中古車(平成26年式/走行距離10km/車検無) トヨタ アルファード 240ZX |
|
---|---|
車体価格 | 2,709,000円 |
自動車税 | 26,200円 |
税金・諸費用 | 227,000円 |
合計 | 2,962,200円 |
中古車の場合はメンテナンス費用がかさむというイメージがあります。
新車の場合は3年間または走行距離6万kmまでのメーカー補償が受けられるため、オイルなどの消耗品交換や自損事故を除く、自然な故障なら無料で修理できますので、オイル交換などのメンテナンス費用を除けば修理代は必要ありません。
さらにメーカー補償期間を延長することも可能なので、長い期間安心して乗ることができます。ディーラーは全国にあるので、見知らぬ土地で故障しても対応してもらえるという安心感も新車ならではでしょう。
中古車の場合は、新車のような手厚い補償がないので、新車と比較すれば修理費がかかる場合があります。
ただ、比較的年式が新しい車両なら大きなトラブルが発生することも少ないです。それにディーラー系販売店なら新車のように1年3万kmの補償を追加することもできます。
総合すると修理費用などは新車が有利ですが、高年式な中古車のみ修理トラブルのリスクが上がると考えておきましょう。
それに新車・中古車関わらず、オイル交換やタイヤ交換といったメンテナンスにはお金がかかる点は変わりません。ただし、格安な低年式車や過走行車を購入する場合は、定期交換部品の寿命によっては修理費がかさむ可能性もあります。
新車の場合は大きな事故に遭わない限り、下取りで価格もつきますし、中古車としても販売しやすいです。
対する中古車ですが、程度や走行距離次第です。例えば5万kmで購入して5万km乗れば10万kmですが、10万kmを越えると査定額がつかないケースもあります。
どちらを選ぶかは価格だけではなく、車の乗る頻度や保障の手厚さも比較することが大切です。