たくさんのクルマの中から愛車を選ぶのは大変な作業です。好みはもちろん、中古車なら走行距離や年式、ボディカラーやオプションパーツの有無など、見るべきポイントはたくさん。
そこで購入時に見るべきポイントを紹介します。
新車、中古車問わず、クルマには人気というものがあり、人気車種は値下がりしにくく、高値で売買される傾向があります。例えば新車で購入して3年後に乗り換えるとします。この時に下取り価格が高ければ、少ない予算で新しいクルマを購入できます。
そんなクルマの価値をリセールバリューといいます。リセールバリューとは新車購入したクルマが3年後にどれだけの価値があるかを指標化したものです。リセール(再販)+バリュー(価値)が良いクルマを買えば、結果的にお得なわけです。
1位 | トヨタ | アルファード/ヴェルファイア ハイブリッド |
2位 | トヨタ | プリウスα |
3位 | ホンダ | フィット シャトル ハイブリッド |
ランキングをみてもらえれば分かりますが、低燃費なハイブリッド車の人気が高い傾向にあります。こういった車種は値下がり幅が小さく、新車から3年後でも新車の半額以上の高値で買い取ってもらえることも。新車価格が500万円近いアルファードですが、3年で手放すなら実質250万円以下で乗れるわけです。
同様にコンパクトカーやミニバン、軽自動車も人気が高いので高額で売却できます。逆にスポーツカーや輸入車は値下がり幅が大きく、売却のことを考えるとイマイチと言えます。
また車種だけではなく、ボディカラーやグレード選びも重要。例えば黒や白といったボディカラーは人気が高く、買取査定でプラス評価になります。逆に赤やオレンジといった奇抜な色は人気がなく、査定額が低くなる傾向にあります。
その他、プラス査定になりやすいのがサンルーフやエアバッグ、電動スライドドアといったメーカーオプション装着車両。新しくクルマを購入する時は売却も見据えて検討してみてください。
中古車を購入するときに難しいのがコンディションチェックです。
そこでクルマに詳しくない人でもできるチェックポイントを解説します。プライスボードについて、外装・内装・エンジンというパート別に紹介するので、中古車販売店でクルマをチェックする時に試してください。
プライスボードは重要な情報源。自動車公正取引協議会という組織のルールに従って表記されているので、どこの中古車販売店でも同じ内容が書かれています。誰でも分かる内容なので、まずはプライスボードからクルマの情報を手に入れてください。
車名 | 車両型式 | 現金販売価格 |
初年度登録年月日 | 車検有効期限 | 走行距離 |
定期点検整備記録簿の有無 | 修復歴の有無 | 補償内容 |
主な使用用途 |
クルマに慣れていない人でも以下のパートを確認するだけでクルマのコンディションを把握できます。例えば外装のガラスの割れ。フロントガラスが割れていると車検に通らないため交換が必要ですが、交換は10万円前後の高い費用がかかります。
タイヤ交換も大きな出費となるので、ヒビや割れ、残りの山の量だけでも確認します。内装も同様で各スイッチ類の動作確認は必須です。購入したら室内灯が切れていた、ウォッチャー液が出ないなんてことにならないように、全部のスイッチを動かすぐらいの気持ちで実車確認すべきです。
車好きではない人にとって一番難しいのはエンジンのコンディションチェックでしょう。エンジンをかけた状態で「キュッキュッ」という音がするようであればベルト類が劣化している証拠。エンジンオイルを入れるためのフィラーキャップを外し、オイルが汚れていればメンテナンス不足の可能性大です。
これらの項目なら誰でも簡単に確認できるので、中古車購入前には必ず確認しましょう。
できるだけ購入費用を抑えたいなら不人気車を狙うというのも手です。”不人気車種”を選ぶという意味だけではありません。例えばボディカラー。白や黒といったモノトーンカラーの人気は高く、値段が高くなる傾向があります。逆に赤や黄色とった派手なカラーは安く、同じ車種でも50万円近く安くなる場合もあります。
同様に年式が古かったり、走行距離が5万kmや10万kmを越えているようなクルマも人気がなく値段が下がります。しかしメンテナンスが適当な高年式・低走行車とメンテナンスが丁寧な低年式・過走行車なら、コンディションに違いはないどころか、むしろ低年式・過走行車の方が調子が良いこともあります。
また事故車も一概に悪いとは言えません。一言で事故車といってもバンパーを少しぶつけた程度から全損級までさまざま。しっかりと修理してあるようなら、安くてお買い得と言えます。
コンディションをチェックした上で、ボディカラーや年式、走行距離を妥協すれば、驚くほど安く同じ車種のクルマを購入できるかもしれません。