BMW、メルセデス・ベンツ、Audiといった外車は新車ではとても高いです。
一方、中古車としてのニーズはそこまで高くはないだけに、中古車は狙い目となっています。
価格だけを見れば国産車よりも高いものの、新車価格からの下落率を見れば国産車以上に落ちています。
それら外車を新車で購入するような層は中古車に興味がないので、リセールバリューは国産車より弱いのですが、一方ではそれらは「維持費がかかる」とも言われています。
維持費を考えるとあまり手を出すべきではない…と言われていますが、本当の所はどうでしょう?
高級外車の維持費が高いと思っている人は多いと思われます。ですが、実際には国産車の何十倍もするようなものではありません。
例えば自動車税。
こちらは使われているパーツ云々ではなく、排気量によって設定されるものですので、排気量が同じであれば自動車税の額も同じです。
例えばBMWのX3。人気のSUVですが、2.0Lのモデルに関しては自動車税は39,500円。自動車税の額だけで見ればプリウスと変わりません。
では何が高いのか。まずは自動車保険です。
高級車はどうしても高くなってしまうので、BMWやメルセデス・ベンツといったメーカーはどうしても高くなってしまいます。ですが等級やオプション等である程度工夫が出来るのも事実です。
それ以上に高いのは修理費です。
修理が必要になった場合、パーツ交換となりますがやはり高級車だけあって使われているパーツはとても高いです。
また、現行モデルであればディーラーにてすぐにでも交換出来るのですが前のモデルともなれば本国から輸入することになりますので、運送料金がかかります。
まとめてではなく、パーツのためだけに輸入するので輸送費がかなりの額になってしまいます。
つまり、外車の「維持費が高い」は自動車保険と修理費です。
自動車保険は工夫で安く出来ますし、修理費に関しても自分自身でこまめにメンテナンスを行ったり、状態の良い中古車を購入すればそうそう壊れないでしょう。
車検に関しても、定期的な交換が必要なパーツは輸入することになるので、ちょっと高くなりますが、それ以外の所については、ほとんど日本車と同じです。
ただし、外車を取り扱っている車検業者は、やはり専門店が良い(外車特有の知識が必要とされる)という意味では、選べる車検業者は少なくなるデメリットも存在します。
「外車は壊れやすいんじゃ?」と思っている人も多いかもしれませんが、これもまた、実は迷信なのです。
確かに以前はジャガー等、壊れやすいメーカーがあったのも事実ですが、いつまでもそのようなことを引きずってはいません。
既に100台あたりの不具合指摘件数のランキングでは、日本車より遥かに少ない量に収まっています。
ブランド別ランキングでは、不具合指摘件数80PP100でポルシェが3年連続第1位となった。第2位は、2014年から20PP100改善して今年は86PP100だった起亜が入った。起亜が初期品質調査でノンプレミアム系ブランドのトップとなったのは、当調査開始以来初めてである。
第3位はジャガー(93PP100)、第4位はヒュンダイ(95PP100)第5位はインフィニティ(97PP100)が入った。インフィニティは、2014年からの改善が31PP100と、当調査で最も改善したブランドの1つである。
こちらを見ても分かるように、日本車と同水準、あるいは日本車以上に壊れにくいとの評価を得ている車もありますので、「中古の高級外車はお金がかかる」は、必ずしも当てはまるものではないのです。
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