中古車購入のメリットは「安価にクルマを購入できる」「販売終了した車種を買える」ことです。ここでは、中古車を購入する手順をわかりやすく解説していきます。
まずは中古車購入の流れを把握することが大切です。中古車は新車とは違い、値段や状態はさまざま。これらを見極めてクルマを選ぶのは難しく、新車購入とは違った知識や経験が必要です。
まずは、中古車購入の基本的な流れを解説していきます。
ちなみに中古車は一般的な中古車販売店のほか、「トヨタU-CAR」や「ホンダオートテラス」といったディーラー系中古車販売店でも購入できます。ディーラー系中古車販売店なら新車のような充実した補償やアフターサービスを受けることができます。
まずは購入予算を検討します。その予算内で車種を絞り込んでいきましょう。中古車は流通量も多く、車種バリエーションも豊富です。100万円で新車購入は難しいですが、中古車ならコンパクトカーからミニバン、高級セダン、輸入車まで選択肢に入ります。
ただし、中古車はメンテナンスにお金がかかる場合もありますし、補償期間が短いことも多いので、新車より維持費を少し多めに計算しておくと安心です。購入後の維持費も考え、生活に無理が出ない購入プランを考えましょう。
購入方法は現金一括とローンの2パターン。銀行ローンの場合は支払いまで1~3週間かかる場合があるので、早めに申し込む必要があります。自動車販売店でもローン会社と提携しているので、その場合は急ぐ必要はありません。
今は中古車情報誌やインターネットで、簡単に中古車を探すことができます。あまりの多さにビックリするかもしれませんが、予算や使用目的、自分のライフスタイルを考えながら候補の車を選びましょう。
同じ車種でも年式や走行距離、ボディカラーなどによって車両価格は変動します。年式が1年古いだけで10万円安いなんてこともザラ。そこで優先順位を考えておくことが大事。長く乗りたいのであれば走行距離の少なさ、次に好きな色やグレードといった感じです。
また中古車を購入する場合、車体価格に加えて諸費用がかかります。諸費用とは自動車税や自賠責保険料、登録費用、納車費用といったものの総称です。さらに車検が残っていないなければ車検費用も加算されます。
車検の有無にもよりますが、車体価格+5~+15万円程度を考えておけば問題ありません。販売店によっては総支払額を表示している店舗もあります。
トヨタ ヴィッツ・グレードU (平成22年式/走行距離32,000km/車検2年) |
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車体価格 | 780,000円 |
諸費用 | 60,000円 |
支払総額 | 840,000円 |
お目当てのクルマが見つかったら電話やメールで中古車販売店に在庫確認します。中古車情報誌やインターネットでは写真しか確認できませんから中古車販売店に足を運び、実車の確認をします。
写真では分からないキズや装備などを確認し、車検が残っているようなら試乗します。エンジンをかけて異音がないか、クーラーやヒーターは正常に作動するか、オーディオやナビは問題なく使えるかなどをチェックします。
同じ車種や悩んでいる車種の在庫があるようなら、それらも見せてもらいましょう。時間があるかぎり他店もまわり、複数の実車を見ることをオススメします。
気に入った車両があれば見積書を作成してもらいます。見積書というのは「この自動車を購入する場合、これくらいの費用がかかる」という資料なので、気軽に依頼してかまいません。
見積書を見れば車体価格や諸費用のほか、車検費用、納車前整備の費用などが分かります。納車前にオイルやタイヤ交換といったメンテナンスを行なってくれるのか確認して、明記してもらえば安心です。
購入する車両が決まったら値引きや下取りの交渉をします。新車に比べると中古車は値引き交渉が難しい傾向があります。難しいようならキズや凹みの修理、オイル交換やタイヤ交換といったメンテナンスのサービス、諸費用の値引きなどを相談してみてください。
現在クルマを所有しているようなら、下取りの相談も同時にします。「クルマを購入するから下取り価格をアップしてほしい」と相談すると、意外と査定額がアップすることもあります。下取り額が低い場合は中古車買取店に持ち込むのも手です。
またインターネットの一括査定サイトも積極的に活用しましょう。
ついに契約です。契約には印鑑のほか、印鑑証明や住民票といった書類が必要です。これらの書類は自動車販売店が代行してくれるものもあります。例えば車検証や車庫証明。そのため実際に自分で用意するのは実印と印鑑証明、住民票くらいです。
また、自動車購入と同時に強制保険である自賠責保険には加入していますが、補償が不十分なので必ず任意保険にも加入すること。インターネットの見積もりサービスを利用すれば、複数の任意保険を簡単に比較できます。
実印 | 印鑑証明 | 車検証 ※販売店側が用意 |
車庫証明 ※販売店で代行申請可能 |
譲渡証明書 | 委任状 |
住民票 |
いよいよ納車です。販売店から自宅までクルマが届くのを待つだけです。自分で販売店まで取りに行けば、納車費用の節約にもなります。
納車時には車両、書類の確認をします。分からないことがあれば、必ず販売員の方に質問しましょう。
鍵を受け取ったら納車完了、新しい愛車とのカーライフの始まりです。