プリウスと言えばハイブリッドの代名詞とも言える燃費にこだわりを持った車ですが、4WDのプリウスの燃費もこれまでの常識を覆すような実力を持っています。
その特徴的な技術、HV4WD(E-Four)と燃費はどのようなものなのでしょうか。
プリウスの4WD機構は、HV4WD(E-Four)と呼ばれる仕組みです。
従来の4WDと言えば、エンジンの駆動をプロペラシャフトと呼ばれる、前輪と後輪を繋ぐ機構を使って動力を後輪に供給していました。
従来の4WD(トヨタ公式サイトより引用)
しかし、HV4WD(E-Four)では後輪にもモーターを取り付け、前輪と駆動を完全に分離。さらにコンパクト化する事によりゆとりある荷室空間の確保しています。
HV4WD(E-Four)
また、必要がある時にだけ4駆になる仕組みで燃費向上に一役かっています。
この結果、大幅な燃費効率を向上させたプリウス4WDが誕生しました。
プリウスに限らず、4WD車はどうしても駆動する部分が多くなる分、大幅に燃費は悪くなります。
これは仕組み上仕方が無い所ですが、雪や悪路など以外の時にも余計な駆動で余計な燃費を使わないようにしたい所ですよね。
プリウスの4WDは、路面の状態を判別して必要がある時にだけ4WDになる仕組みです。この機能自体はそれほど珍しいものでは無いのですが、後部モーターの独立運動により実装する特徴を持っています。
この結果、4WDとして破格の燃費、34km/Lを叩き出しました。
これは通常のプリウスの37.2km/Lと較べて遜色ない仕上がりです。この燃費の良さは4WD車の中でも特筆するべきものですね。
また、値段もそこまで高くはなっていません。Sグレードの2WDで247万円、HV4WD(E-Four)で267万円で、Aグレードの2WDで277万円、4WDで297万円となっています。
約20万円の差がありますが、他の車種の2WDと4WDと較べても、それほど大差無い値段となっています。
他の4WDより、余程複雑化した仕組みを持つのと比べると、かなりのお得感が感じられますね。
このように高い燃費効率を持つ4WDのプリウスですが、どのような人が購入するべきでしょうか?
その筆頭は、やはり雪が多い地域に住む方です。
4WDの駆動で一番メリットがあるのは、雪道の加速だけは無く、ブレーキング性能も優秀なんですね。
これは主に4輪でエンジンブレーキをかける部分からなのですが、滑りやすい路面での4輪でのブレーキング性能は、ディスクブレーキでただブレーキを行なうより遥かに高いもの。
具体的に説明すると、雪道のアイスバーンを60km/Lで走っていた状態で、4WDのエンジンブレーキでなら滑る事無くブレーキングする事は可能ですが、2WDの後輪のディスクブレーキだけでは、恐らく滑って明後日の方向に飛んでいき、事故を起こす可能性が高いです。
このように高いブレーキング性能は、雪が多い地域に住んでる方には必須と言っても過言ではありません。
また、雪が少ない地域に住んでる人でもスキーなどで雪国に行く機会の多い方には必須と言えるでしょう。
このように雪が多い地域に住んでる、または行く機会が多いかたは20万円で安心を購入することを検討してみては如何でしょうか。
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