5ナンバーで低燃費。日本の道路事情を考えた時、「ベストチョイス」とも言うべきモデルがトヨタのアクアです。
走る楽しさよりも、実用性を求める日本国内のニーズに最も特化したモデルですが、「もう少し遊び心があったもいいんじゃないか」との声に応える形で登場したのがアクアCrossoverです。
体裁的にはアクアのグレードの一つですが、トヨタとしては「別のクルマ」と位置付ける程力が入れられています。
Crossoverは、アクアのクロスオーバースタイルとして設定され「都会的なセンスのクロスオーバー」と定義。
専用のサスペンションを設定し、最低地上高も45mmアップ。フロントグリル、サイドマットガード、ルーフモールに16インチ専用アルミホイールなど、従来の「コンパクトカーのアクア」との差別化が随所に見られます。
ドライブトレインはアクアと同じではあるものの、外見がアクティブになりましたのでドライバー心理も変わるでしょう。
装備以外に通常のアクアと大きく異なる点として燃費が挙げられます。通常のアクアの燃費は先にもお伝えした通り38.0km/L。一方X-URBANは34.4km/L。
同じエンジンであるにもかかわらず、なぜ燃費が異なるのかといえば、車高を高くしたことによる空力の変化。そして装備が充実した分少々重くなっていますので、燃費の数値が変わっています。
微々たる違いと感じるか、あるいは大きいと感じるのかは人それぞれですが、それでも他のクルマと比べればCrossoverは低燃費です。
「低燃費でコストパフォーマンスの高い車がいいけど、でもやっぱりどこか楽しさも感じたい」と考えている人にとってCrossoverは魅力的な一台です。
また、価格も異なります。通常のアクアは最も安いグレードであるLが1,785,240円円。最も高いGで2,062,800円になりますが、CrossoverはGと全く一緒で2,062,800円。
最も高いグレードGと同等ですが、同じ値段でよりアウトドアなシーンに特化した車となっています。
走る楽しさだけではなく、出来れば自動車に個性をと考えている人にとってもCrossoverはオススメです。
アクアの販売台数は新型プリウスに抜かれるまでは国内で圧倒的でした。街の中でも見かける機会の多い車ですので、いわば「いろんな人と同じ」になってしまいます。
便利であり、経済的だからこそですが、それでも「どこか他の人とは違う車を」と思っている人にとっては選択肢に入れてみるのも良いでしょう。
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