トヨタ「プリウス」「アクア」、ホンダ「フィット」「オデッセイ」などが知られていますが、新たなグレードとしてハイブリッドタイプが追加される既存の車もあります。
燃料の節約にも大きな役割を果たしているハイブリッド車ですが、買取や下取り市場では、どの様な状況なのでしょうか?
そこで今回は、「ハイブリッド車は買取りや下取り査定時に有利?不利?」と題して、ハイブリッド車を売却する時に役立つ情報をご紹介します!
ハイブリッド車とは、走行状況に合わせて、車を動かす動力を「モーター」「エンジン」、この2つを自由に使い分ける事が出来る車です。
ガソリンで走る車は、エンジンでしか車を動かす事が出来ないので、どうしても燃料の消費量が増えてしまいます。
それに対して、ハイブリッド車は、車の速度を落とした時に生まれるエネルギーを、別に準備しているバッテリーに蓄えて、その蓄えたエネルギーを走行時に活かす事が出来ます。
また、ハイブリッド車には方式によって、「エンジンをバッテリーの蓄電のみ使用」「いくつかの動力で蓄電する」「動力を分割し、それぞれの機能へ振り分ける」などの特徴があります。
その中でも、エンジンで蓄電する方式は、エンジンが動けば充電が出来ます。
言い換えれば「ガソリンさえあれば走り続ける事が出来る」ので、これまでと同じ様にガソリンスタンドで給油をしておけば、問題無く走行する事が出来ます。
また、燃料切れや静かにしておきたい場面でも、蓄電しているバッテリーに残量があれば、モーターだけで走行する事が出来ます。
この様に、消費する燃料を抑えつつ、快適な走行をする事に成功したハイブリッド車は、自動車業界においての発明と言えます。
現在、日本国内で販売されているハイブリッド車は、トヨタが全27車種、レクサス名義で全10車種、日産が全8車種、ホンダが全13車種、ダイハツが全3車種、三菱・スバルが全2車種、マツダ・スズキが全1車種となっていますが、各自動車メーカーは、今後もハイブリッド車を投入してくる事が予想されます。
これだけ多くのハイブリッド車が販売されている状況で、買い替えや車検時期、引っ越しや就職などで、ハイブリッド車を売却するケースも増えてきましたし、買取市場にもハイブリッド車が登場する機会が増えてきました。
よって、ハイブリッド車の買取は、今後の開発・販売状況を含めると、「そこまで買取査定の金額は下がらない」ので、有利とみて良いでしょう。
しかし、ハイブリッド車の買取も一般的な車と同じく、車の状態や装備品によって、買取金額に差が出てくる点は不利と見て良いでしょう。
具体的には、ハイブリッド車には、動力を溜めておくためのバッテリーが搭載されていますが、このバッテリーが劣化していれば、その分買取金額に影響が出てきます。例として、常に最新型が登場しているパソコンを思い浮かべると、分かりやすいと思います。
そのため、ハイブリッド車の売却を検討している場合は、バッテリーの劣化を抑えた、価値が下がらないうちに、買取サイトなどへの査定をする事をおすすめします。
一方、新しく車を購入する時に行う、ハイブリッド車の下取りにも有利・不利な点があります。
まず、有利な点ですが、下取りに出そうとしているハイブリッド車が、次に購入する車と「同じメーカー・同じ車種」だと、下取り価格に良い影響があります。
具体的には、トヨタ「プリウス」を下取りに出そうとした場合、次に購入する車が同じトヨタ車だった場合や、または、旧型プリウスから新型プリウスへの乗り換えなどです。
有利な理由は、同じメーカー・同じ車種などでは、下取りをした販売店側も、その後の販売もスムーズに行えて、下取りした車の部品(モーター・バッテリーなど)の管理も比較的簡単に行えるから」です。
しかし、ハイブリッド車の下取りにも不利な点はあります。
ハイブリッド車に限らず、下取りは各ディーラーが作成した「基本価格表」と呼ばれる金額表で行われており、乗った年数に応じた劣化の具合や、車に付いた傷や汚れ、更には装備品が正常に作動するかなどを項目別にチェックし、その金額を次の車の購入金額に充てています。
この事は、意外にも知られていないので、知らないと不利になります。
そのため、買取と下取りでは同じハイブリッド車でも査定金額に差がありますので、少しでも高くハイブリッド車を売却したい場合は、下取りではなく買取サイトなどへ依頼してみると安心です。
ここまで、ハイブリッド車の特徴、買取や下取りについてご紹介しましたが、これ以外にもハイブリッド車を売却で注意したいポイントが幾つかあります。
まずは、「洗車や清掃」です。
一般的な車の売却でも同様ですが、綺麗に手入れをしている車は好印象を持たれますし、査定金額にプラスになるケースもありますので、査定に出す前には忘れずに、洗車や清掃を行いましょう。
次のポイントは、「純正品を取り付ける」事です。
車を購入した後で取り付けた部品(アルミホイール・カーナビゲーションなど)は、ハイブリッド車を査定に出す前に外しておきましょう。
理由は、車を買い取った・下取りした業者は、シンプルな状態で車を引き取って、次の販売に活かしたいと思っているので、高価な部品でない限りは取り外しておくと安心です。