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クルマの「リセールバリュー」について普段から意識している人というのは少ないのではないでしょうか。
これからクルマを購入する人は、まず自分の気に入ったクルマを選ぶのが普通で、のちのちのリセールバリューまで意識して購入する人は少ないと思われます。
リセールバリューを意識するのはいったいいつなのかというと、やはり次のクルマを購入しようと思ったときではないでしょうか。
クルマを購入するにあたっていったい費用はどれくらいになるのか?そこにはもちろん現在所有しているクルマの価値も重要なファクターになってきて、リセールバリューが意識されるのです。
つまりリセールバリューというのは、いつかは意識することになるわけですが、その時に後悔しないためにクルマ購入時の車種選択においてリセールバリューを考慮して車種選択するというのもひとつの手ではあると思います。
そうなると気になるのがリセールバリューの高い車種はどんな車種なのかです。
そこでリセールバリューの高いクルマランキングの上位5車種を紹介します。
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トヨタアルファードはミニバン型高級乗用車です。
デビューは2002年、現行車種は2代目になります。日産のエルグランドに対抗して作られたクルマです。
アルファード、エルグランドは新しいカテゴリーを作り上げたといっても過言ではないのではないでしょうか。
アルファード、エルグランドが台頭するまでこのカテゴリーは、バンなどの業務用車種を架装し乗用にしたスクエアな居住空間の大人数が乗れるイメージが大きかったですが、アルファード、エルグランドはミニバンとして高級感を前面に出しています。
そんなアルファードは、エクステリアはとても車体が大きく圧倒的な存在感。インテリアはラウンジと言いたいくらいの豪華さです。
最近では首長やVIPが公用車として使っている例も多く、高級車イコール高級セダンという概念も覆されていると思います。
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トヨタランドクルーザーは高級大型ヘビーデューティーSUVです。
その車名は国産自動車として最長の歴史のモデルで、原型は第二次世界大戦中製造されたモデル、正式なデビューは1954年と古い歴史を持っています。
一時「シグナス」という超高級グレードがあり、結局それ以降、超高級ヘビーデューティーSUVの地位を確立したといっていいと思います。
このクルマはかつて高級大型ヘビーデューティーSUVとして世界的にとても人気があり、また北米ではレクサスブランドで販売もされていましたが、最近SUVというとクロスオーバーSUVが流行っていてかつてほどの人気はありません。
ただし、発展途上国や中東、東南アジアで高い人気を誇っており、日本でも海外バイヤーが高値で買い取っていくこともあってリセールバリューが高まっているという事情があります。
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トヨタハリアーは高級クロスオーバーSUVです。
1997年にデビューしましたが、のちに世界中のメーカーがこの高級クロスオーバーSUVというカテゴリーに数々のモデルをラインナップさせており、このジャンルの先駆者と言えるでしょう。
例えばポルシェのカイエンがそれにあたると思います。
クロスオーバーSUVとはモノコック構造のSUVですが、イメージとしては「クロスカントリー的な車高でありながら、エクステリアはスポーティセダンのイメージを踏襲していて、都会を駆け抜けることが似合うSUV」と言っていいと思います。
このクルマには最近トヨタがそのラインナップに力を入れている「Gʼs」の設定もあり、まさに泥臭いクロスカントリーのイメージを払拭したスポーティさを演出していると思います。
上質なエクステリアに身をゆだね、いわゆるセダンやスポーツカーと違った高い目線で高速巡行が楽しめるクルマです。
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トヨタヴォクシーはミドルクラスミニバンです。
デビューは2001年で現行は3代目になります。
同じくトヨタのノア、エスクァイアと姉妹車ですが、ノアとの違いはフロントフェイスのみ。
このカテゴリーは典型的なファミリカーで、購入の際、家族のだれがイニシアティブを握っているかということになると思いますが、CMなどを見ているとイメージ戦略的には、ヴォクシーはスポーティなイメージ、ノアはファミリー向けのイメージ、エスクァイアは高級志向と感じます。
走りのイメージを前面に題している「G’s」がヴォクシー、ノアにあって、エスクァイアにないのと、ファミリー向けのイメージのノアに「G’s」があるのが不思議なところです。
そんなヴォクシーのリセールバリューが高いということは、やはりファミリカーよりスポーティな方が中古車市場にもウケるということでしょうか。となると「G’s」のニーズは余計に高まると予想されます。
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トヨタプリウスαは、「2列シート、5人乗り」グレードがステーションワゴン、「3列シート、7人乗り」グレードがミニバンというふたつのカテゴリーにまたがるハイブリッド専用車種です。
2011年にデビューしました。プリウスの派生車種です。
エクステリアはシエンタから始まった、MIRAI、プリウス、エスティマと定着しつつある新しいトヨタのフロントフェイスです。
ハイブリッドということもあり、ハイブリッドということもあり素晴らしい静粛性と高級感あふれる乗り味のクルマです。
セダンのデメリットを克服したパッケージがウケていてリセールバリューが高いようですが、このクルマを見るとかつて一時期一世を風靡しながら短命に終わったトヨタのウィッシュ、ホンダのストリームを思い出さざるを得ません。
またこのパッケージで「Gʼs」のラインナップも疑問符で、個人的な見解になりますが、リセールバリュー的に無難なのは「2列シート、5人乗り」なのではないかと思います。
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いかがでしたでしょうか。結局ランキングしてみるとすべてトヨタ車となってしまいました。
やはりフォルクスワーゲンと世界の覇権を争う世界的企業トヨタということで、ブラントイメージもリセールバリューに影響するのでしょう。
アルファードはいまや高級セダンをしのぐ高級感、ハリアーは世界的に流行のクロスオーバーSUV、そして近年ファミリカーとしてトップカテゴリーであるミドルクラスミニバンのヴォクシーと、やはり市場に受け入れられている車はリセールバリューも高いようです。
この他にはホンダシャトルハイブリット、日産セレナ、ホンダステップワゴン、スズキワゴンRなどもいいようです。
販売台数上位を占めている軽自動車のリセールバリューが低いのは、やはり軽は必ずしもロングライフと言えないからと筆者は考えます。