軽自動車は価格も安く維持費があまりかからないこともあり根強い人気があります。
そのため、各メーカーが個性ある新機種を次々と投入したことで選択肢が増えています。
初めて車を購入する方はもちろん、軽から軽へと乗り継ぐ方も増えています。
その中でも販売台数でベスト5に入る車種は、やはり売れるだけのしっかりとした理由があるのです。
そこでランキング形式で人気車種のベスト5の軽自動車とその車種の特徴、さらに人気の理由について紹介します。
ベスト5の中で最も古いモデルながらも、今だにトップをキープし続け、売れる「軽」を代表するのが N-BOX。
ホンダが軽自動車に再度力を入れ直した Nシリーズの「初号機」は軽スーパーハイトワゴンというクラスで、軽規格いっぱいを使ったスクエアなボディにスライドドアを装備し、高い車高を活かした居住空間は優にコンパクトカーを凌ぎます。
人気の理由はその使い勝手です。
燃費ではライバルに遅れを取っていても、広い室内とセンタータンクレイアウトを活かしたシートアレンジは、後席の居住性を高める他に、「跳ね上げられるリアシート」を可能にし、後部座席が第二のラゲッジルームに変えることも可能になるのです。
また、ターボ仕様はもちろん、ノーマルエンジン車でもパワフルなのがホンダ製軽自動車の特徴です。ユーザーが満足する走りを提供してこその低燃費という考え方が、多くのファンを作り出した要因です。
さらに、ライバルにも設定の有る上級装備車の「カスタム」以外にも、
スロープ機能の付いた N-BOX+(プラス)や、チョップドルーフの N-BOX/(スラッシュ)など、派生車種もラインナップしているのも人気を保てる理由です。
大開口の「ミラクルオープンドア」こそがタントの代名詞です。
後席の乗降性やベビーカーの出し入れ、チャイルドシートの操作など、子育てママ専用車として考え抜かれた使い勝手は、ライバル他車に真似の出来ないタントだけの特権です。
燃費性能もトップクラスで、ダイハツお馴染みの「スマアシⅡ」の設定も普段お子様と移送することの多い主婦には安心です。
便利で安心、そして経済的という主婦のハートをすっかり取り込むタントもまた長くヒットし続けています。
ご主人への配慮も忘れていません。
奥様が納得する内容のまま、スポーティーなルックスのタントカスタムを選択するという方法がありますから。
軽と言えばハッチバック型だったのは昔の話し。
いまでは背の高い「これが軽?」と思えるほどの大きなボディのトールワゴンやスーパーハイトワゴンが幅を利かせていますが、
低価格低燃費を突き詰めればやはりこのアルトに行きつきます。
軽なのに1トン近い車種が多い中で600㎏台の車重は、同じいパワーのエンジンならキビキビ走れるのは当然。
前席に限れば広さも十分。重心の低い分コーナーでも安定感もあります。
さらに「RS」ならちょっとしたスポーツカー並みの走りも出来ますし、
それでも物足りないなら「ワークス」でマニュアルミッションを楽しむのもいいでしょう。S660やコペンよりずっと安価で確実に速いのですから。
もう一度ハッチバックタイプを考えても良いと思わせるのがアルトなのです。
三菱の燃費問題で、車の開発と製造を委託していた日産にとっては大きな痛手となった軽自動車のデイズシリーズ。
販売中止明けから積極的な営業を展開した成果でもありますが、問題発前の水準まで復活出来たのは、日産のブランド力と、燃費以外の魅力がデイズにあってこそでしょう。
それまでの軽自動車にありがちな安っぽさを排し、普通車並みの質感を持たせたのが最大の特徴のデイズ。
また、そのカワイイだけじゃない、上級感のあるスタイリングが好きという人も多く、
あまり距離を走らないので燃費をあまり気にしない方にはお勧めかも知れません。
軽自動車躍進の原動力となったワゴンRに代表される軽トールワゴンといわれるくらすのムーヴですが、最近はスライドドアを装備するタントなどにその座を奪われています。
スライドドアがないのが欠点のように思われていますが、さして利用する機会のないスライドドアと、無駄な頭上空間のために100㎏以上重くなったそれらに対して、
軽量なために低燃費と走行安定性があり、価格も安いムーヴは今でもジャストサイズの軽自動車なのです。
※ランキング参考資料:全国軽自動車協会連合会 http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/index.html