今やファミリーカーの定番となったミニバン。
お子さんがいらしゃるファミリーなら必ず次の車の候補に挙げるでしょう。
また、既にお持ちの方なら新しい機種に買い替えを検討される時期かも知れません。
そこで、販売台数を元に最新のミニバンの人気車種ランキングを、
その人気の理由とともにご紹介します。
トヨタのミニバン3姉妹は合計台数ではアクアを抜いて全登録車中で2番目となる販売台数を誇り、プリウスがフルモデルチェンジする前の2015年後半には、日本一売れている車種でもあったほどの人気を誇っています。
人気の理由はハイブリッド車による23.8㎞/Lの低燃費。背の高い2.0Lクラスのミニバンでは唯一のフルハイブリッドということもあり、ファミリーカーとしての条件である経済性能が広く知れ渡ったのが人気の要因です。
また、特別な特徴こそないものの、ミニバン造りにおいて定評のあるそつの無い造り込みは、不満を感じさせません。
3つの車種は主にフロントフェイスのデザインで差別化され、標準タイプのノアと、スポーツタイプのヴォクシー、そして高級感のエスクァイアと、販売店ごとに扱いが分かれます。特に人気なのが男性受けするヴォクシーで、他の2車の倍近い販売台数を誇っています。
単独の銘柄ではミニバントップのシエンタは、2015年に約12年ぶりにフルモデルチェンジされたコンパクトミニバン。1.5Lとアクアと同じハイブリッド車をラインナップし、主婦層を中心に大人気となっています。
人気の理由はその運転しやすいボディサイズです。
ミニバンも普段は買い物などで主婦が運転することが多く、ノアでは大きすぎることでミニバンの購入をためらっていた方や、ノアなどから売り変える方が多くなっています。
また、車両重量も軽く、排気量も小さいために、燃費はハイブリッド車で27.2㎞/L。小柄でも両側スライドドアと3列シートを装備しており、ファミリーにはピッタリのミニバンです。
高級装備のLLサイズミニバンとして君臨し続ける ヴェルファイア/アルファードは、その堂々たるサイズのボディと、迫力のあるフロントフェイスが特徴です。以前まで高級車の定番はセダンタイプでしたが、今ではこのクラスが高級車の代名詞となり、各界の著名人や芸能人が利用するシーンもTVなどで多く見受けられます。300万円台後半から500万円を超える価格帯なので、ファミリー向けとは言い切れませんが、大人数のご家庭ならいつかは欲しくなる車種でしょう。
1.5Lのダウンサイジングターボエンジンを全車に採用する通好みのミニバン。
人気の理由の一つにテールゲートが横に開くサブドア「わくわくゲート」があります。使い方は自由ですが、3列目シートへの乗降が便利というふれこみです。また、1.5Lのダウンサイジングターボエンジンは、2.0L車と同等のパワーを発揮しながらも低燃費に優れるのも特徴。そして1.5Lということで、自動車税もライバルより安く済むメリットもあります。
ありきたりのミニバンでは納得のいかない方にお勧めのミニバンです。
発売から10年が経過するロングライフモデルながら、先ごろビッグマイナーチェンジを受け、見事に蘇りました。他に例を見ない流線型を貴重としったスタイリッシュなフォルムは、10年たっても色あせず、新たに採用された新デザインのフロントグリルと2トーンカラーによって、まるで新型車のようなイメージに生まれ変わっています。
全てエアロ仕様のアエラスグレードに統一され、ノアと ヴェルファイアの中間の位置にポジショニングしています。
10年目にして今再び売れ始めている奇跡の一台と言えます。
2016年8月24日フルモデルチェンジをした新型セレナ。
このランキングの執筆が一か月ずれていたら、間違いなく単独で1位になったはずです。
その人気の理由は、一般のニュースでも大きく報じられた話題の自動運転技術「プロパイロット」の採用です。
その有効性はともかく、最先端の運転支援システムであることには変わらず、実に購入者の7割が選ぶほどです。
また、ウインドウ部分だけ開閉する事も出来るバックゲートや、キャップレス給油口などの新装備も盛りだくさんで、ミニバンに目の肥えた上級者も気になる存在になるでしょう。
これからの販売動向に注目の一台です。
※ランキング参考資料:自動車販売協会連合会統計資料(2016年7月度)