車を売却する際、中古車販売店で下取りしてもらったり買取専門店で買取をしてもらうのもいいですが、友人が買い手のような場合には個人間で売買をするのもありです。
個人間の売買ならば余計な中間マージンも発生しませんので、売り手としてはより高い価格で売却することができますし、買い手としてもより安い価格で購入することができます。
しかし、業者に売却するのであれば業者がやってくれる各種手続きを、個人間の売買の場合にはすべて自分たちでやらないといけません。よって、売買における各種変更手続きについてはあらかじめ勉強しておいた方がいいでしょう。
車を売買する際には名義変更をしなければなりませんが、名義変更を含めた手続きにはどのような書類が必要なのでしょうか。まず、車の売り手が用意する書類ですが、印鑑証明、譲渡証明書、委任状、車検証、自動車税納税証明書、自賠責保険証明書、そして自動車リサイクル券です。
次に、車を買う側が用意する書類としては、印鑑証明書に車庫証明、申請書に手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、印鑑です。
車の名義変更をする際には、陸運支局に行って手続きをする必要がありますが、最も書類が少なくて済むのは、車の売り手と買い手が揃って手続きに行くパターンです。そうすれば、委任状は必要ありませんので。
しかし、通常の売買手続きで売り手と買い手が連れだって陸運支局に行くのはなかなかできません。どちらかが行って手続きをすることになるのですが、この場合には売り手の方が行くのが手続きはスムーズに行えます。
万が一譲渡証明書に誤字があって訂正をしたいとき、旧所有者(売り手)の捨て印による訂正しか認められていないからです。もちろん、書類の確認を十分に行なえば買い手が行なっても構いません。
では、必要書類を揃えて陸運支局で名義変更を行う紗うには、どのような流れになっているのでしょうか。まずは陸運支局に行くのですが、陸運支局は土日祝日はお休みですので注意してください。
次に、陸運支局で申請用紙一式や印紙を売店で購入します。無事に購入が終わったら、いよいよ最大の山場である書類作成です。
初めての方は非常に大変な思いをするでしょうが、これらの要旨はあらかじめ準備しておくこともできますので、その場で大変な思いをするよりもあらかじめ準備しておいた方がいいでしょう。分からない場合には、スタッフの方に聞けば教えてくれます。
書類の作成が完了したら、次は書類の提出です。週末、月末、年末、年度末などはここで特に混雑をしますので、「末」のつく日は外した方が賢明です。係官に手渡しする場合と箱に入れる場合とがあります。
書類の提出の前に、記入事項に間違いがないかどうかを今一度確認しましょう。書類の提出が終わって審査を待つ間、今度は税金関係の手続きをしておきましょう。陸運支局には自動車税事務所が隣接しており、手続きはそちらで行います。
自動車税と自動車取得税の申告を行うのですが、これをやっておくと次回の自動車税のタイミングで旧所有者に納付通知が行くこともありません。審査が完了すると呼び出され、新しい車検証などが手渡されますので、名義人が変更されているかをしっかりと確認しておきましょう。
名義変更の手続きは文字で書くと結構大変そうですが、書類に不備がなければ30分もかからずに終わってしまいます。どうしても書類作成に自信がない場合には、陸運支局の近くに数多くの行政書士事務所(代書屋さん)があります。
そちらに依頼をすれば、さほど高くない料金で申請書などの書類作成を代行してくれますのでおすすめです。