車を売る際、車を買う際にはできるだけスピーディーなのに越したことはありません。では実際のところ、車を売る際や買う際にはどれくらいの時間を要するのでしょうか。
今持っている車を売って新しい車を買う場合、まず行うべきは古い車を売ることです。車をいつ手放したかによって、自動車税が課税されるかされないかにもかかわってきます。車の売却方法によって、要する時間も微妙に異なるのでよく確認しておきましょう。
まずは、買取専門店に行って車を買い取ってもらう場合ですが、これは1日もあれば終わります。ユーザーが実際にかかわるのは、名義変更の書類作成までが一般的ですので、その後は買取専門店のスタッフが名義変更の手続きを陸運支局で行うこととなります。
午前中に買取の手続きをすれば、物理上は午後には名義変更の手続きは終わっているでしょう。ただし、それを実際に買取専門店のスタッフが迅速に行ってくれるかはまた別問題です。
買取で忙しい年度末でしたら、頻繁に陸運支局に行って名義変更手続きをしてくれるでしょうが、それ以外の時期ではある程度件数がまとまってから陸運支局へ行く買取専門店も少なくありません。個人間で車を売却する場合には、もう少し時間を要します。
一般的には、個人間の売却においては売却相手が手続きをすることになります。書類上の手続きが完了した時点を「売却完了」とするにしても、売却相手に印鑑証明書や委任状を送る物理的な時間がかかります。
地理的に遠いほど時間はかかりますので、書類を揃えるのに3日間は見ておいた方がいいでしょう。車を相手に渡した時点で「売却完了」とするのであれば、輸送時間も考慮に入れなければなりません。
車を売る時よりも車を買う時の方が、手続きには時間を要します。車を売る際には極端な話、名義変更だけすればいいのですが、車を買う際にはその他にも車庫証明も取得しなければなりません。最も早いパターンは、やはりディーラーや中古車販売店でしょう。
ディーラーや中古車販売店で車の「売る」「買う」を同時に行えば、書類も一気に準備できてしまいますので大幅な時間短縮になります。車庫証明を取得する際には、最寄りの警察署へ足を運ばなければなりませんが、それも大した時間ではありません。
車の購入で思いのほか時間を取られるのは、書類上の手続きよりも車本体に理由があります。特に中古車を購入した場合、納車前に点検をするところが少なくありません。「現状渡し」であればそのまま車を渡してくれますが、それ以外では車は点検整備を行います。
車検が残っている車でも点検整備は行いますし、車検が切れていたら車検を通さなければなりません。そうなるとさらに時間がかかってしまいます。最低でも1週間、長いと数週間は覚悟しなければなりません。
では、できるだけ車の売買に時間をかけたくない場合には、どうすればいいのでしょうか。まずは、直接来店して手続きをすること。郵送などで書類を送ると、どうしても物理的に数日はかかってしまいますので、来店して書類を手渡しすれば一気に時間短縮になります。
書類の手続きを早く済ませたいのであれば、平日の午前中に売買を決めてしまうのがいいでしょう。陸運支局は「お役所」ですので、平日にしか受け付けをしてくれませんし、平日でも早い時間に受付を締め切ってしまいます。
金曜日の午前中に売買を決めれば、その日の午後には手続きしてもらえる可能性が高いです。しかし、書類に不備があっては全てが水の泡。印鑑証明書は3か月間有効ですので、売買を検討し始めたらすぐに取得しておくのがいいでしょう。
印鑑登録をしていない方も、同様に早めに印鑑登録を完了させておきましょう。車庫証明の書類も、購入先の販売店のスタッフにお願いすれば作成してくれる場合も多く、自分で作成するよりも大幅な時間短縮になります。