車を買い替える場合のきっかけの一つに、買い替えた方が今のままでいるよりも長期的に見てお得であるという場合に行うものであるという考え方があります。
いわゆる乗り物としての車が好きな人は欲しい商品が発売されたと言うこと自体が購売の動機となり乗り換えるという発想がありますが、自動車を単なる生活必需品として考えている人の場合には今購入することが孫であるか得であるかという損益分岐点の検討結果こそが車の買い替えの直接的な動機になります。
勿論そこにはデザインなど様々な好み等様々な要素がからみますが、購入の動機になるのは買った方が得になるからという動機であり、デザインなど他の要素はどれを選ぶかという種類の選択なのです。
例えば近年ではガソリン代の高騰が続いており、燃費の良い車の人気が高まっています。日本においてはハイブリッドカーの人気が非常に高くなっており、販売台数の上位には必ずハイブリッドカーが並んでいるものなのです。
もしも現在のっている車が1リットル当たり10kmを走行できる燃費であった場合、燃費が1リットル当たり20km走る車に乗り換えた場合は燃料費を半分にすることが出来るということを意味します。
燃料費が半分と言うとこれは非常に大きな差です。これは毎日の使用を想定した場合や、長距離移動を必要とする場合には極めて大きな差を生むことになります。燃料高の時代においてこの様なメリットに注目する人は非常に多いのです。
かつてエコカー減税と言う減税とエコカー補助金という二重の優遇策で自家用車等の損益分岐点を大きく押し下げる対策が行われたことがありました。
この制度が予算の範囲内で先着順に実施されると決まった時に大勢の人がハイブリッドカーなど次世代の低燃費の商品の購入を選んだのは正に損益分岐点の考え方によるものです。
現状ではハイブリッドエンジンは普通のエンジンに比べて高価なものとなっています。そのため価格が高いという問題があります。
燃料費は半分になるにもかかわらず、本体の価格が倍で100万円の差があるということも起こり得るのです。車の買い替えと言うのはこの様な損得の細かな検討から行っている層と言うのも少なくはありません。
そのためハイブリッドカーをはじめとするエコカーは長期間乗り続けることが前提となっています。短期に限って言えばガソリンエンジンの方が費やす費用は少なく済むでしょう。
しかし長い期間使用し続けるのであればハイブリッドの方がはるかにお得になってきます。