カーリースは新車と同等レベルの自動車を、より軽い負担で利用できる方式として昨今注目されるようになってきています。
より安く自動車を利用したい、中古車よりも良い自動車を安く手に入れたいという場合には非常にメリットの大きい方法になりますが、カーリースを利用したいという場合には様々なポイントに注意しなくてはなりません。
特に注意したいのが「審査基準」についてです。カーリースはリース契約をしている期間中、ローン購入と同じように継続して代金を支払っていかなくてはならないのですから、「代金を支払えないリスクがある」と判断されてしまったのであれば契約をすることはできないのです。
では審査基準を考える上でどのようなポイントをチェックしていくべきになるのかと言うと、まずチェックするべきとなるのが「年収」です。目安としては「最低200万円」とされており、これより収入が少ないと、審査においてはやや不利な状況になってしまいます。
しかし担保として設定できる財産が豊富にあるというような場合には、その財産を担保とすることで対応してもらえる場合もありますから、ケースバイケースということになるでしょう。
次にチェックしたいのが「債務整理の履歴」についてです。債務整理とは法的手段によって、消費者が有していた債務を帳消しにしたり、軽減したりする手法のことです。
これは特に銀行からの借り入れや消費者金融の利用などで債務超過状態に陥ってしまった消費者が選択する方法とされているのですが、これはいくら合法的な手段であったとしても「一度契約した内容を破棄した」ということになってしまいます。
こうした履歴が信用情報に残ってしまっていると銀行や消費者金融とは契約できなくなるのが一般的なのですが、カーリースという継続的な支払が求められる貸借契約においても契約ができなくなるケースが多いのです。
契約の内容によっては特別な条件を設定したうえで可能となることもありますが、もし心当たりがあるという場合には契約を相談する際に伝える必要があるでしょう。
また契約を結ぶ際には「連帯保証人」が求められることもあります。これはその契約を本人に代わって保証する役割を持つ人のことであり、一般的には血縁関係にある人を立てることとなります。
親や兄弟、親戚と言ったような人が該当するのですが、連帯保証人は「債務者が支払い不能になった場合一括で残かを支払わなくてはならない」、「債権者が要求をした場合に異議を申し立てる権利を持たない」など非常に重い責任を問われることとなります。
収入証明などの書類が必要とされることも少なくありませんから、保証人を依頼する際にはしっかりと検討を重ね、本人の了承をとるように心がけましょう。
カーリースは非常に便利な方法ですが、実際に契約が締結されるまでにはこうしたポイントをチェックしなくてはならないということに注意をしましょう。