もみじマークは、70歳以上の高齢者が車を運転する時に付ける運転標識です。制定された当初には、75歳以上の運転者は必ず付けなければならないと決まっていたのですが、義務化されることは見直されて、現在では、70歳上の人への努力義務として表示するように努めるようになっています。
もみじマークは、シルバーマーク、高齢運転者マーク、あるいは高齢運転者標識とも呼ばれることがあります。
このもみじマークを付けている車に対しては、周囲の車は運転標識を付けた車を保護して運転マナーを守る義務があります。具体的には、幅寄せや割り込みなどの行為は、行なってはいけないとされています。
70歳以上の高齢者は、加齢に伴い身体の機能の低下が起こるので、運転に影響を及ぼすおそれがあるために、周囲の運転者に周知させる必要があるので、マークを付けて知らせるようにしています。旧デザインでもしばらくは移行期間として認められているので、新デザインと同じような役割を果たします。
マグネット式で外部から貼り付けるものと、吸盤式で室内から貼り付けるものがありますが、どちらでも正しく見えやすいように装着を守る必要があります。
周囲の運転者はこの標識を付けている運転者に対しては、保護する義務がありますので、幅寄せや割り込みなどの行為を行ってはならないと定められているので、違反すれば者は保護義務違反に問われます。
ですから、高齢者が運転者であることを知っているのに、あおるような行為を行う運転者は違反したことにより罰則を受けることになるので、このようなもみじマークを付けた車に対しては、出来る限り保護する意識を守って運転を行うように努めましょう。
交通社会の中で高齢者の足となっている車は、暮らしに欠かせないものです。初心者の運転標識を掲示している者と同様に、保護する義務を果たさなくてはなりません。
特に高齢者は、身体的な機能の衰えには、手足、目、耳、俊敏力も劣って来ているものですので、それだけ、以前のような運転が出来づらくなっていることが想定されます。
この機能の衰えは、突然やって来るものではなく運転を続けている期間でも、徐々に感じることが一般的ですが、なかなか本人には自覚しづらいこともあるので、周囲の車が保護する運転をすることで事故を未然に防ぐことにつながるので、より安全運転に努めるためには、もみじマークの車には注意を喚起することがとても大事なこととなっています。