車の修理箇所は気象によってかなり変わってきます。例えば雪国では普段雪が降らない、もしくは寒くない地方では考えられないような故障や破損が起こります。
雪国特有の修理箇所としてはワイパー関連、ボディの下回り、サスペンション、バッテリー周りがあります。車にはワイパーがついていますが、雪国ではワイパーを寒冷地仕様にしていない場合はガラス面と接着したり、雪がつくなどしてゴムが破れてしまったり、ワイパーブレードが破損することがあります。
雪国用のワイパーでは凍らない、接着しないようにゴムが強化されていることが多いのですが、それでも雪かきの際にゴムを破ったりすることも多いのです。
また雪国では凍結防止剤が道路に巻かれることがありますが、車のボディの素材によっては腐食することがあり、サビや腐食によって部品交換を迫られる車も多いです。そのため、ボディに白く付くくらい凍結防止剤をかぶった車は洗車が推奨されています。
この他、サスペンションについては、雪が多い地域で除雪が間に合わない場合に道路が悪路となっているところにスピードを出して進入することでサスペンションを破壊する、破損する車もあります。
雪国で車を運転する際は道路の状況に応じてゆっくり進入することも必要です。特にRV車のようにどこでも走っていけるような車でも悪路へスピードアップして侵入するとサスペンションが破損することも多いので注意が必要です。
バッテリートラブルについては寒冷地以外から引っ越しなどで来た場合に多いようです。バッテリーはエンジンにとって必需品ですが、寒冷地ではバッテリーの機能が下がります。そのため、ついさっきまで利用できていたのにエンジンがかからないということが多いようです。
寒冷地仕様のバッテリーは雪国では必須であり、雪国で購入していればたいていは対応バッテリーとなっていることが多いです。バッテリーによる障害はエンジンがかからないということもありますが、ドアロックが開かないなど、バッテリーの機能低下はさまざまな機能が利用できなくなります。
この他、寒冷地仕様にはいくつか便利な機能がついていることがあります。1つはサイドミラーの電熱処理です。サイドミラーは吹雪の際など雪が着雪することもあり、大変危険です。
そのため、オプションとなることが多いようですが、ミラーの伝熱処理かが行われています。またミラー以外にもシートにヒーターを搭載するなど寒冷地に必要な装備も多数用意されています