車はとても身近な道具であり、しかも細かい仕組みや働きについて専門的な知識を持っていなくても運転することができる優れた機械です。また、風雨や太陽に何カ月も何年もさらされていても、毎朝特段の点検をせずに乗り込んで運転し、勤め先まで向かうことも可能な丈夫な機械です。
だけども、車はやはり機械ですから、整備してあげないと故障してしまいます。逆に言うと、きちんと整備してあげれば、殆ど故障する恐れもなく使用することができるのが車と言う機械の最大の長所です。どのような整備を行えばよいのかと言うと、車のオーナーである人の行うことはそれほど多くはありません。
毎日、乗る前にエンジンオイルを点検したり、タイヤが摩耗してないか、小石が溝にはまっていないかと言うことを確かめたり、ブレーキランプなどがきちんと点灯するかどうかを確認したりする程度です。
このような点検で異常が発生していれば、そのまま運転すれば間違いなく故障しますから、修理が必要となり、修理費用がかさむことになります。その意味では、毎日の点検はしなくてもほとんどの場合には車は故障はしませんが、万が一のことを考えると、点検をすべきです。
次には、法律で規定はされていても罰則がないために、受けない人も多い6ヶ月点検や12ヶ月点検と言った法定点検を受けることです。このような点検を受ければ、車に沢山ある色々な種類の消耗品の定期的な交換を行うことができるため、故障が発生しにくくなります。
定期点検を受けると、点検費用や消耗品の部品代や交換代金でお金がかかるために敬遠してしまう人も多いのですが、そのまま点検せずに車を使っていて、故障した場合の修理費を考えれば安いものです。
特に走行中に故障した場合、殆どの場合は事故に直結してしまいます。自損事故で他に誰も巻き込まなければまだしも、路上で車が故障して事故が発生した場合、他の車や、場合によっては歩行者等を巻き込んでしまうことにもなってしまいます。そうなると重大な事故となりかねず、そこで発生する負担は点検整備にかかる費用の比ではありません。
まだ何ともないから整備の必要はないなどと、素人判断で整備を行わないことは大変危険です。そのような判断のために自分自身がケガをしたりするのはまだ自業自得ですが、そのことによって遭わなくても良い事故に巻き込まれた他人がいる場合、とても保障することができるものではありません。