自動車は便利な道具ですが、乗り物であるため定期的に交換する部品が多数存在しています。これらのメンテナンスをしっかりと行うことによってはじめて自動車を安全に、かつ快適に利用することができます。
自動車は、あらゆる素材から成っていますが、特に消耗するのはゴム製品が中心になります。
そのひとつがタイヤです。タイヤはエンジンからの駆動力を地面に伝える大事な部品であり、また地面からの衝撃を受け止めるため乗り心地にも大きく影響します。タイヤはゴムで出来ており、その材質や溝などによりグリップ力を高める仕組みとなっていますが、ゴム製品であるがゆえ経年劣化や走行による摩耗などにより、その性能は使い続けることで低下します。
また釘などを尖ったものを踏み抜くと穴が空きパンクしてしまいます。パンクしたタイヤは修理または交換になりますが、性能が落ちるので高速道路などを走る場合には新しいものに交換するのがベストです。パンク修理の場合には修理用のゴムを穴に詰め込むといった方法がとられます。
タイヤの寿命はその表面の溝の状態を見て判断することになりますが、製造年数や走行距離も重要で、特に冬用タイヤのスタッドレスの場合には、夏用タイヤやオールシーズンタイヤに比べて高温時の劣化が早いため注意が必要です。
このほか足回りの消耗部品としては、ブレーキパッドがあります。ブレーキパッドは自動車を停車させるために重要な部品であり性能が低下すると事故にも直結します。しかし、ブレーキパッドの磨耗状況は、その使い方によって異なるため、年数で判断できるものではありません。
一般には4万km程度の走行距離が時期とされています。通常は車両整備時にホイールを取り外して、ブレーキパッドの状態を確認して判断することになります。
また使用頻度によって寿命があるバッテリーも定期的に新しいものに買える必要がありますし、スパークプラグやタイミングベルト、パッキン類やホース類など主にゴム製品が数万キロ程度で消耗したり破損したりして交換の対象となります。
最も頻繁に交換することになる消耗部品としてエンジンオイルがあります。特にエンジンオイルはエンジンを良好に保たせる潤滑油の役割を果たしており、定期的に新しいものに変える必要があります。エンジンオイルを綺麗な状態に保つオイルフィルターも重要な存在です。これらメンテナンスをしっかり行うことで、自動車を長持ちさせることができます。