車検費用の内約は自賠責保険費と自動車重増税、印紙代、車検を行なう検査費用や申請代行費用によって決まります。その中でも大きな割合を占めるのが自動車重量税です。これらは車検証を見れば大半がわかる内容です。そんな車検費用について解説します。
自動車重量税は自動車の重量によって決定する税金で、500kg刻みで税金額が設定されています。気になる重量については、車検証の「車両重量」の欄に記載されています。
また平成27年4月30日までの期間はエコカー減税が実施されているので、対象車両は新車登録・継続車検関係なく自動車重量税が全額もしくは一定額免除されます。逆に13年落ちより古いクルマは税金がアップするシステムになっています。
そのため同じ車両重量でもエコカー減税対象車や新型車は税金が安くなり、古いクルマほど高くなります。ただし、エコカー減税は平成27年4月までの限定された期間のみですので、今後どのようになるかは決まっていません。
エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | ||||||
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車両重量 | 100%免税 | 75%免税 | 50%免税 | エコカー | 13年未満 | 13年以上 | 18年以上 |
軽自動車 | 0円 | 1200円 | 2500円 | 5000円 | 6600円 | 7800円 | 8800円 |
~500kg以下 | 0円 | 1200円 | 2500円 | 5000円 | 8200円 | 10800円 | 12600円 |
~1000k以下 | 0円 | 2500円 | 5000円 | 10000円 | 16400円 | 21600円 | 25200円 |
~1500kg以下 | 0円 | 3700円 | 7500円 | 15000円 | 24600円 | 32400円 | 37800円 |
~2000kg以下 | 0円 | 5000円 | 10000円 | 20000円 | 32800円 | 43200円 | 50400円 |
~2500kg以下 | 0円 | 6200円 | 12500円 | 25000円 | 41000円 | 54000円 | 63000円 |
~3000kg以下 | 0円 | 7500円 | 15000円 | 30000円 | 49200円 | 64800円 | 75600円 |
以上のように、クルマの重量が軽ければ自動車重量税は安くなります。また、エコカー減税や年式による増税の税金差が非常に大きくなっています。
例えば1500kgのクルマの場合、エコカー減税100%なら0円、減税対象以外のエコカーなら1万5000円、通常なら2万4600円、初年度登録が18年以上だと3万7800円、この差はかなり大きいです。
自賠責保険料については、24ヶ月で普通乗用車2万4950円、軽自動車は2万1970円です。基本的には車検期間の2年間をカバーするように自賠責保険に加入するので24ヶ月分を支払うことになります。
普通乗用車・・・24,950円
軽自動車・・・21,970円
車検を継続する場合に必要な印紙代は1100円です。検査整備費用や車検代行費用は依頼する自動車修理工場や自動車ディーラー、ガソリンスタンドなどによってさまざまです。
一般的な価格は以下のような形になりますが、部品の交換や修理が発生した場合は別途費用がかかります。
自動車ディーラー・・・4万円~10万円
車検専門店・・・2万5000円~8万円
民間整備工・・・2万5000円~8万円
カー用品店・・・2万円~6万円
ガソリンスタンド・・・2万円~6万円
ユーザー車検・・・0円
車検代行業者・・・1万円~3万円
あくまでも目安ですが、この金額に自動車重量税+自賠責保険料+印紙代を合わせた法定費用を足すことでだいたいの車検費用を割り出すことができます。
自分で車検場にクルマを持ち込む場合は法定費用のみで継続車検を行なうことができます。自動車整備についての知識があるならお得な方法と言えます。
車検費用は法定費用+車検整備費用から成り立っています。例えば1500ccの減税対象外のエコカーなら、自動車重量税1万5000円+自賠責保険料2万4950円+印紙代1100円+車検整備・代行費用5万円なら9万1050円になります。
車検時に法定費用は必ず必要なので、車検代をおさえようと思った場合は車検整備・代行費用を見直すしかありません。もしくは法定費用が安いエコカー減税対象車や軽自動車に乗り換えることになります。
法定費用(自動車重量税+自賠責保険料+印紙代)+車検整備費用・代行手数料=車検費用