クルマを購入するとき、何年くらい乗るかも考えておく必要もあります。その理由は売却タイミングによって高く売れたり、無駄なく自動車を乗り換えられたりするからです。そこでクルマを乗り越えるベストなタイミングについて解説します。
クルマを売る上で重要なのが「年式落ち」「モデルチェンジ」という言葉です。まず「年式落ち」とは、クルマの年齢のようなものです。3年乗れば3年落ち、5年乗れば5年落ちといった感じです。
ここで1つ気をつけてほしいのが、自動車の場合は新車登録したのが1月でも12月でも翌年1月になれば1年落ちになってしまうということです。1月1日が基準になるので、12ヶ月乗ろうが、1ヶ月しか乗ってなかろうが同じ1年落ちになってしまうので、年式落ちを考えれば12月までに売却することが大切です。
ただ、年末ギリギリに売却した場合、手続きなどの関係で1月になってしまうこともあるので余裕を持って売却しましょう。
もうひとつ重要なのがモデルチェンジです。新しい型にモデルチェンジすると旧型車になってしまいます。これはフルモデルチェンジだけではなく、マイナーチェンジでも同じです。
モデルチェンジして旧型車になれば人気が落ち、新型車へ乗り換えるユーザーも増えるので中古車市場に出回る同型車の数も増えます。結果的に大きく査定額が下がってしまいます。買い替えを考えている場合は新車情報誌やネットでモデルチェンジ情報などをチェックしておきましょう。
クルマの売却価格には中古車の市場価格が密接に関係しています。この市場価格によって査定額が決まるわけです。そして市場価格は年間をとおして一定ではなく、常に変動しています。
まず時期についてですが、一般的には2月や3月は中古車相場が上がる傾向にあります。2月3月といえば卒業シーズンですよね。そのため新卒者が一斉にクルマを購入するため市場価格が上昇するわけです。
新卒者がクルマを購入する春先は、初心者に人気のあるコンパクトカーや軽自動車の相場が上がり、ウインタースポーツシーズンである冬やアウトドアシーズンの夏に向けて4WD車やSUVの人気が高まったり、夏場にはオープンカーの相場が上がったりすることもあります。このように求めるユーザーが増える時期には相場が上昇するわけです。
このタイミングに合わせて売却すれば、意外と高額査定になったりすることもあります。
新車でクルマを購入した場合、高い値段で売れるベストなタイミングは3年3万km以内です。一般的には新車乗り出しから3年3万kmなら新車価格の半額前後で売却可能ですが、それ以上になると査定額が大きく下がって行く傾向があります。
新車の場合は初回の車検が3年なので、丁度車検のタイミングに売却すれば、クルマを高い価格で売却もしくは下取りに出すことができ、新たに新車を購入する費用にまわすことができるというわけです。
中古車の場合は、購入した車種や年式によって変わってくるので難しいですが、例えば現在販売している現行車の場合は、同じ車種がモデルチェンジする前に売却を検討すべきです。
当たり前ですが車検が残っている方が査定額は上がります。車検が切れてしまえば査定額も下がるので、車検があるうちに売却する方がベストです。売却する前に車検をかけなおすという方法もありますが、これはケースバイケースです。
自分で車検場にクルマを持ち込むユーザー車検なら車検費用も抑えられるのでありですが、自動車修理工場やガソリンスタンドなどで車検を代行してもらうと査定額アップ以上に費用がかかってしまう場合もあります。
クルマの査定額は新車から何年乗っているかが重要です。クルマを売却するか悩んで3ヶ月、6ヶ月と経過すれば、それだけ査定額は下がっていきます。もっとも重要なのは売却すると決めたら早く売ることです。
実際のところ、新車・中古車問わず早く売るというのが一番重要だったりします。購入時に何年乗るのか、または乗りつぶすのかを考えて、あらかじめスケジュールを考えておくとスムーズです。